2015年5月27日水曜日

Simple is Best! なヘッドホンアンプの特性改善

前回のヘッドホンアンプをシミュレーションで特性を見てみた。


評価回路

定電流源はトランジスタ1石の簡単なものである。
2Vpp出力時の歪率は、Total Harmonic Distortion: 0.008997%だった。
この10Ωに流れている電流を観察すると、


電流の揺らぎ

その幅は小さいものの出力に応じて電流が揺らいでいた。
定電流じゃないじゃんw

そこでオペアンプの登場。


高精度定電流回路

エミッタ抵抗が半端なのは、前回の回路と条件(定電流値)を合わせるため。
この28.7Ωに流れている電流を観察すると、


揺るぎない電流値

素晴らしい。これぞ定電流回路だ。オペアンプのフィードバック最強!
2Vpp出力時の歪率は、Total Harmonic Distortion: 0.008670%。
ちょっと改善。ちょっと残念。。。定電流の揺らぎは歪率に効果大と思っていたのだが。
MOS-FETは、電源電圧付近で動作させると特性が良いと聞いたことがあるような…初段のバイアス抵抗180kを150kに変更してみる。


さらに改善

入力C(1u)を通過した直後の波形を見てみよう。


約10.8Vまでスイング

ヘッドクリアランスも欲しいし、電源電圧は12Vだからこの辺りが限界か。
さらに改善後の歪率は、Total Harmonic Distortion: 0.007791%であった。なかなか良い値だ。無帰還でここまで良く頑張った。作らねばなるまい。


ポチっと押していただくと、僕のランキングが上がって創作意欲が湧いてくるんです(笑)
ご協力をお願いします m(_ _)m
☆にほんブログ村 電子工作
☆にほんブログ村 オーディオ

0 件のコメント:

コメントを投稿

記事の間違い指摘や質問等あればお気軽に。
また、本記事を参考にする場合は自己責任にて。